習い終わった後にいちばん困るのは、「分からなくなったとき、誰に聞くか」です。先生に聞けるのは、いつまででしょうか。AIに聞いたとして、その答えは信じてよいのでしょうか。先に結論を書きます。相談相手は1人に決めず、聞く中身で3つに分けます。操作で止まったときは「画面を見せて聞ける相手」、AIの答えが怪しいときは「同じことを聞き直せる別の相手」、仕事の方向に迷ったときは「言葉にするのを手伝ってくれる壁打ちの相手」です。これは、僕が約2年AIに聞き続けてきた経験からの見方で、調査の結果ではありません。
操作で止まったときは、画面を見せて聞ける相手
2026年3月の録音で、僕はこう話しています。使い始めた仕事の道具で分からないことは、説明書を読まずにAIに聞く。AIは細かい手順で「次はこれ」と教えてくれる。言われた通りに操作して、画面のコピーを貼り、「これで合ってる?」と聞く。すると「1段ずれています」と返ってくる。そう言われて、やり直した、と話しています。接続の鍵を通す設定は、説明書を読んで自分で理解しようとしても、僕には無理でした。それでも、言われた順に進めて、画面を貼って確かめてもらうことで進みました。4月には、その道具の設定が、画面を貼って次を聞くだけで、ほとんどできるようになりました。マニュアルは見ておらず、機能を全部理解しているわけでもない、と話しています。操作で止まったときに必要なのは、詳しい人より、「自分の画面を見て、いまの1段を直してくれる相手」だと、僕は感じています。
AIの答えが怪しいときは、別の相手に同じことを聞く
2025年11月のセミナーで、僕は「AIにだまされない方法」として、3つのAIに同じことを聞いて、多数派を取るやり方を話しました。半年使ってみると、3つが全部バラバラになることはなく、だいたい2対1に分かれる、という話です。一方で、2026年4月の録音には、続きがあります。1年前は、聞くAIごとに違うことを言われ、やり直しの繰り返しだった。いまは、言われた通りに設定して9割ほどは正しい。ただ、たまにやり直しの繰り返しに入ったとき、僕の直感のほうが合っていたことも、1割から1割5分ほどあった、と話しています。答えを確かめる相手は、別のAIでも、人でもかまいません。大事なのは、1か所の答えだけで決めないことです。AIの精度は変わっていくので、確かめる回数は減らせても、ゼロにはしないほうがよいと、僕は考えています。
最初の方法がだめなときは、聞き直す
2025年7月、仕事の道具の英語メニューを日本語にしたくて、最初は専用の仕組みを使って組もうとしました。ところが、その仕組みは全部の機能に対応していないと分かりました。そこで、AIに「他に方法はないか」と聞き直しました。すると、画面の上から訳を重ねる拡張の案が出ました。やりたいのは「画面を日本語で見ること」だけだったので、それで足りました。最初の方法が行き止まりでも、「やりたいのはこれだけ」と伝えて聞き直すと、別の道が出ることがあります。
方向に迷ったときは、壁打ちの相手
2026年5月、発信の方向に迷って、相談役として作られたAIに、率直に投げました。返ってきた言葉で、自分の仕事の軸を言葉にしてもらえました。僕は、自分の人生を認めてもらったようだ、と話しています。これは、決めてもらうためでなく、言葉にしてもらうために使った経験だと、僕は見ています。決めるのは、自分です。
先生に確かめる4つ
面談で、習い終わった後のことを聞いてください。
1. 終わった後に、聞ける期間と窓口があるか
「習い終わった後に、困ったらどこへ聞けばよいですか」と聞いてください。連絡できる期間と、返事の来る形(文章か、通話か)まで答えてもらえると安心です。
2. 画面を見せて聞く形を、教えてくれるか
画面のコピーを貼って「次はどうするか」を聞く形を、習う中で一度やらせてくれるかを聞いてください。自分で聞ける人は、先生に頼る回数が減ります。
3. AIの答えを確かめる手を、教えてくれるか
答えが怪しいとき、どうやって確かめるか。同じことを別の相手に聞く、元の資料に当たる、などの手を、先生が持っているかを聞いてください。
4. 迷いを話せる場があるか
仕事の方向に迷ったとき、操作の質問と同じ窓口で話してよいのかを聞いてください。話してよい範囲を、先に決めておくと、聞きにくさがなくなります。
習う前に、1週間でできる確かめ方
- 1日目に、今週止まったことを3つ書く
- 2日目に、その3つを「操作」「答えの確かめ」「方向の迷い」に分ける
- 3日目に、操作のものを1つ選び、画面のコピーを貼ってAIに聞いてみる
- 4日目に、答えを別の相手(別のAIか人)にも聞いてみる
- 5日目に、2つの答えの違いを書く
- 6日目と7日目に、どの相手が自分に合ったかを1行で書く
この紙を先生との面談に持っていくと、「自分には、どの相談が多いか」を先生に伝えられます。
気をつけたいこと
- 僕の経験は、僕の仕事の場面でのものです。3つの分け方は、僕の見方で、決まった型ではありません
- 画面のコピーを貼るときは、お客様の名前、鍵、パスワードが映っていないかを先に確かめてください
- 自信のあるAIの答えでも、お金や契約、法律に関わる所は、人にも確かめてください
今から習う社長の方へ
紙に1行、書いてみてください。「最近、分からなくて止まったこと」です。その1行を、操作・答えの確かめ・方向の迷いのどれに当たるかで分けるだけで、次に聞く相手が決まります。
この記事の出典
- 僕自身の約2年のAI実践の記録(録音と作業ノート)から、分からないことをAIに聞いて進めた場面(2026年3月・2026年4月)
- 3つのAIに同じことを聞いて多数派を取った話(2025年11月)と、1年前との違いを振り返った話(2026年4月)
- 最初の方法がだめで聞き直した場面(2025年7月)/発信の方向に迷って壁打ちした場面(2026年5月)
- 道具とAIの名前・お客様の名前は伏せた。3つの分け方と先生に確かめる4つは、僕の見方
次に読む1本(習ったあとに、続けて確かめるとき・7/8本目)
👉 習った後、AIに仕事を任せる順番——分けて、見張って、手作業を1つずつ減らす
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