契約書づくりに何日もかかる社長へ、記録からAIに初稿を作らせ監査まで回す方法

契約書のドラフトづくりに、何日もかかっていませんか。ひな形を探して、案件に合わせて書き直して、最後に目で見てチェックする。僕の場合、3日〜1週間はかかる作業でした。それが2026年5月、ある出張の案件では1時間半ほどで揃いました。本文だけでなく、別紙と説明用紙まで含めてです。この記事では、そのとき何をしたのかと、自分の会社で試すための手順を書きます。

目次

ひな形探しから始まる、気の重い仕事

契約書づくりは、ずっと気の重い仕事でした。まず、使えそうなひな形を探すところから始まります。見つかったら、今回の案件に合うように書き直す。書き終えたら、目で見て一つずつチェックする。全部を自分でやるので、3日〜1週間はかかっていました。

特に重かったのは、事実関係の確認です。打ち合わせで何を決めたのか。相手の情報は何だったのか。記憶とメモを行き来しながら書くので、集中力も削られます。事実関係を一つずつ確かめながら書くので、どうしても時間が延びていきました。

初稿は、溜めていた記録から15分で出てきた

今回は、AIエージェントに初稿を作らせました。材料にしたのは、Obsidianに溜めていた履歴です。そこには、打ち合わせの文字起こしや、相手の情報が入っています。材料が揃っているので、事実関係がほぼ合った初稿が出てきました。かかった時間は15分です。

そこから、Claude Code・Manus・Codexで監査と追記を回しました。1つのAIに書かせて終わりにせず、別のAIに読ませて、足りない所や気になる所を挙げてもらう形です。監査を入れても30分ほど。そのとき、思わずこう口にしていました。「そこまでも本当30分かかんないですよね」

指摘を全部拾わなかったから軽く仕上がった

途中でつまずいたのは、Codexの指摘でした。大企業並みの細かい指摘を出してきます。どれも間違いではありません。けれど、今回の案件には要らないものも混ざっていました。そこで、不要なものは僕が自分で省きました。

指摘を全部受け入れていたら、案件の大きさに合わない重い書類になっていたはずです。どこまで拾うかを決められるのは、案件の中身を知っている自分だけです。結果として、合計1時間半ほどで本文・別紙・説明用紙まで揃い、お客様にも感謝していただけました。

自分の会社で試すための手順

ここからは、同じやり方を試すための手順です。使う道具の画面は日々変わるので、考え方を中心に書きます。

1. 打ち合わせの記録を一か所に溜めておく

初稿の出来を決めるのは、AIの腕より材料の量です。打ち合わせの文字起こし、相手の会社や担当の情報、決まったことのメモ。これを1つのフォルダや1つのノートの道具にまとめておきます。書類を作る日になってから集めるのではなく、打ち合わせのたびに溜めていくのがこつです。

2. 記録を読ませて、要る書類の一覧と一緒に頼む

AIエージェントに記録の置き場を伝え、初稿を頼みます。このとき、本文だけなのか、別紙や説明用紙も要るのかを先に書いておくと、揃えたい物が抜けにくくなります。最初から完璧を求めず、まず叩き台を出してもらうつもりで頼みます。

3. 別のAIに監査役を頼む

出てきた初稿を、別のAIに読ませます。「この案件の記録と照らして、抜けや食い違いを挙げてください」のように、何と照らすかを添えて頼むと、指摘が具体になります。書いたAIと読むAIを分けると、自分では気づきにくい所が見えてきます。

4. 指摘を「要る・要らない」で仕分ける

監査役のAIの指摘は、一覧にして上から見ていきます。今回の案件に要るものだけを直し、要らないものは省きます。全部を直そうとしないことが、書類を軽く保つ一番の近道です。

5. 最後は自分の目で通して読む

仕上げは、自分で頭から終わりまで読みます。相手との約束と食い違っていないか、記録にない約束が書き足されていないかを確かめます。初稿はAI、取捨選択と最後の判断は自分。この分け方を守ります。

気をつけること

1つ目は、AIに渡す記録の範囲です。打ち合わせの記録には、相手の会社の情報が入っています。どの記録をAIに読ませてよいかは、先に自分で線を引いておきます。2つ目は、契約書の重さです。AIの監査を通しても、法律の専門家の確認に代わるものではありません。責任の重い契約ほど、必要に応じて専門家に見てもらう前提で使ってください。3つ目は、記録の質です。記録が古い・抜けている状態だと、初稿も同じようにずれます。打ち合わせの直後に残しておくほど、初稿の事実関係は合いやすくなります。

今から始める社長へ

あの頃の僕は、ひな形探しから全部自分でやるものだと思っていました。変わったのは、書く腕ではなく、材料を先に溜めておくようになったことです。いきなり契約書から始めなくても構いません。まずは次の打ち合わせの記録を残すところから始めてみてください。その記録が溜まった頃には、書類づくりの重さが変わっているはずです。

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この記事を書いた人

(株)トレジャーハンティング、アイ・シー・エス通商(株)、(株)ヒミコ代表取締役。15年以上、自社のネット集客を手掛けてきた実績をもとに、ネット集客コンサルティングを行ってきた。現在、GoHighLevelを使ったGoogleマップレビュー代行を中心に活動している。

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