設定のマニュアル、読んでも頭に入らないことはありませんか。用語が分からない。手順の前提が分からない。そもそも、どこから読めばいいのかも分からない。僕も同じでした。読んで分かってから動く、というやり方は、僕には無理だったのです。この記事では、マニュアルを読むのをやめて、画面を見せながらAIに一段ずつ聞くようにした話と、その進め方の手順を書きます。
暗号キーを通す設定で固まった
ゴーハイレベルという顧客管理の道具に、AIをつなぐ設定をしていたときのことです。MCP接続というものを使うために、暗号キーを通す作業がありました。こういう設定は、とにかく面倒です。
マニュアルはありました。けれど開いてみても、何が書いてあるのかが頭に入ってこない。用語が分からず、手順の前提も分からない。理解してから手を動かそうとすると、いつまでも手が動かないままでした。社長の中にも、同じところで止まっている方は多いのではないでしょうか。
読むのをやめて、聞く相手を変えた
そこで、考え方を変えました。分からないことは、マニュアルではなくAIエージェントに聞く。AIを、マンツーマンで教えてくれる相手として使うことにしたのです。
やり方は単純です。1段進めるたびに、画面コピーを貼って「これで合ってる?」と確かめる。大丈夫と言われたら、次の段へ進む。段取りどおりに、一段ずつ進めていきました。
途中で、1段ずれていると指摘されたこともあります。そのときは、ずれたところからやり直しました。ずれたまま先へ進まないので、迷子になりません。ずれたことに早く気づけるので、大きく迷う前に戻れます。自分ひとりで進めていたら、どこで間違えたのかも分からなかったはずです。
分からないから進めない、がなくなった
この形にしてから、分からないから進めない、ということがなくなりました。分からなくても、画面を見せて聞けば、次にやることが分かります。理解してから動くのではなく、動きながら確かめる。順番が逆になっただけで、設定の前で固まる時間が減りました。
今日から真似できる、一段ずつ聞く手順
ここからは、同じ進め方を自分の会社の設定作業で試すための手順です。道具の画面は日々変わるので、考え方を中心に書きます。
1. 最初に、やりたいことを一言で伝える
いきなり画面を貼る前に、AIに目的を伝えておきます。例えば「この道具に、別のサービスをつなぐ設定をしたい」のように、一言で構いません。ゴールが分かっていると、AIはそこまでの段取りを組んで答えてくれます。
2. 段取りを出してもらい、1段目だけやる
AIが段取りを並べてくれたら、全部を一度に読もうとしなくて大丈夫です。1段目だけを見て、その通りに手を動かします。先の段は、今は気にしません。目の前の一段に集中します。
3. 1段終えるごとに、画面の写しを貼って確かめる
1段やったら、その時点の画面を写して貼ります。パソコンなら、画面の写し(スクリーンショット)が使えます。Windowsなら、Windowsキーと Shift と S を同時に押すと、範囲を選んで写せます。貼ったら「これで合ってる?」と聞きます。質問文を工夫する必要はありません。
4. ずれていたら、その段からやり直す
AIに、ずれていると言われたら、慌てずにその段に戻ります。最初からやり直す必要はありません。ずれた一段だけを直せば、続きから進めます。一段ごとに確かめているので、ずれても戻る距離は一段分で済みます。
5. 大丈夫と言われたら、次の段へ進む
合っていると言われたら、次の段へ進みます。あとは3から5の繰り返しです。終わったら、聞いた順番をメモに残しておくと、次に同じ設定をするときや、社員に任せるときの手順書の種になります。
画面を貼る前に気をつけること
設定の画面では、暗号キーのような大事な文字列が表示されることがあります。キーは、合鍵のようなものです。そのまま写して貼ると、外のサービスに渡すことになります。
貼る前に、次のどれかをしてから聞くと安心です。
- キーの文字列が映っている部分は、範囲を選んで写さない
- 写した後に、画像の編集でキーの部分を塗りつぶしてから貼る
- お客様の名前や連絡先が映る画面ではなく、設定の画面で聞く
画面を見せて聞く方法は、設定の作業でとても役に立ちます。けれど、見せる範囲だけは自分で決める。この線を引いておけば、毎日安心して使えます。
今から始める社長へ
マニュアルが読めないのは、能力の問題ではないと思います。読み方が合っていないだけかもしれません。
おすすめしたい考え方は二つです。一つは、画面をそのまま見せて聞くこと。もう一つは、一段ずつ確かめながら進むこと。道具の画面は変わっても、この聞き方は変わりません。
分からないことを恥ずかしがらず、そのまま見せて聞く。それだけで、止まっていた設定が少しずつ動き出します。当時の僕も、ここから動けるようになりました。
この記事の段取りを、自分の会社で回せるようにしたい方へ
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