AIに聞くたびに答えが違って、どれを信じればいいか分からなくなったことはありませんか。一つを試すと、別のAIがそれは違うと言う。言われた方を試すと、また別のやり方が出てくる。1年前の僕は、まさにこの状態で、同じところをぐるぐる回っていました。今は、あのとき迷っていた設定を自分で一通りやり切れています。この記事では、その間に何があったのかと、答えが割れたときの進め方を書きます。
英語の道具を前に、何も分からなかった頃
1年前、僕はゴーハイレベルという道具の設定に取り組んでいました。ゴーハイレベルは英語の道具です。画面も説明も英語で、まず訳さないと何をする場所なのかがつかめません。当時はAIも今ほど良くはなく、英語を訳して、意味を理解して、ようやく一歩進む。そんな進み方でした。
正直に言えば、最初は本当に分かりませんでした。当時の言葉をそのまま書くと、「1年前に最初はもう本当わかんなくて」です。こんなの日本語でなくて使えるのか。当時は、そう思っていました。
3つのAIに聞いたら、答えが3通りあった
分からないので、AIに聞くことにしました。使ったのは、ChatGPT、Manus、Genspark の3つです。一つに聞いて終わりにせず、別のAIにも聞いてみました。
ところが、聞く相手ごとに答えが違いました。あるAIの答えを試すと、別のAIはその方法は違うと言う。そちらに合わせると、今度は3つ目が別の手を出してくる。どれが正しいのか決められないまま、同じ設定の前を行ったり来たり。抜け出し方が分からない、無限ループでした。
ループの中で見つけた、自分の感覚という一票
それでも、このループの中で一つ分かったことがあります。AIの答えが割れて決められないとき、自分の直感を優先してみる。そうすると、1〜1.5割は、直感のほうが正しかったのです。
大きな割合ではありません。それでも、AIの答えを並べるだけでは決まらない場面で、最後に決めるのは自分だと気づけました。AIの答えをそのまま受け取らず、自分でも考えて選ぶ。この感覚は、今もAIと仕事をするときの土台になっています。
中心のAIを決めたら、最後まで進めた
今は、Antigravity を中心に使っています。答えの9割は正しく、言われた通りに一つずつ設定していけば、細かいところまで進められます。あれだけ迷っていたゴーハイレベルの裏側の設定も、自分で一通りやり切ることができました。
変わったのは道具だけではないと思っています。ループの中で、答えを鵜呑みにせず見分ける目を少しずつ育てていた。それが、やり切れた理由の一つでした。
答えが割れたときの進め方
ここからは、同じように迷っている方が試せる進め方です。道具の画面や機能は日々変わるので、考え方を中心に書きます。
1. 中心にするAIを1つ決める
まず、相談の中心にするAIを1つ決めます。複数のAIに同じことを聞くと、言い方や手順の違いに振り回されがちです。中心を決めておけば、別のAIの答えは参考として扱えます。迷ったときに戻る場所ができます。
2. 目的と今の状況を、毎回同じように伝える
聞くときは、何をしたいのかと、今どの画面で止まっているのかを書きます。例えば「お客様からの問い合わせを受け付ける仕組みを作りたい。今この設定画面にいる」のような形です。前提がそろっていないと、AIごとに違う前提で答えるので、答えが割れやすくなります。
3. 言われた手順を1つずつ試し、結果を書き残す
答えに手順が並んでいたら、上から1つずつ試します。試したら、うまくいったか、どこで止まったかを短くメモします。次に聞くときにそのメモを添えると、同じ提案が繰り返されにくくなり、ループから抜けやすくなります。
4. 迷ったら、自分の感覚も一票に数える
答えが割れて決められないときは、自分ならどうするかも候補に入れます。自分の会社のことを一番知っているのは自分です。AIの答えだけに預けず、自分で選んで試してみる。外れたら、その結果をまたAIに伝えれば、次の一手が見えてきます。
5. やり切った設定を一覧にしておく
最後まで進めたら、どこをどう設定したかを一覧にしておきます。後から見直すときや、社員に引き継ぐときに、その一覧がそのまま手順書になります。
気をつけること
AIの答えが割れるのは、道具が悪いからとは限りません。伝えた前提が足りなかったり、画面が新しくなっていたりすることもあります。答えが合わないと感じたら、まず自分の伝え方を見直してみてください。
また、設定の相談をするときは、お客様の名前や連絡先が映った画面をそのまま貼らないようにしましょう。設定の画面など、個人の情報が映らない場面で聞くと安心です。
今から始める社長へ
AIは1年前と比べて、ずいぶん頼れる相手になりました。とはいえ、聞き方や場面によっては、今でも答えが食い違うことがあります。そこで覚えておいてほしいのは二つだけです。相談の中心を一つに決めて、手順を順番に進めること。決めきれないときは、自分の判断も候補の一つとして扱うこと。
新しい道具ほど、最初は手探りで泥臭い時間が続きます。僕の場合、迷って回り道をした時間が、結果として答えを見比べる力につながりました。ループの中にいた1年前の僕も、そうやって一歩ずつ設定を進めていました。
この記事の段取りを、自分の会社で回せるようにしたい方へ
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