AIの文章が自分らしくない社長へ、自分の文体で書かせるための準備

AIに文章を書かせると、整ってはいるのに、どこか他人の言葉に聞こえる。そう感じたことはありませんか。僕も長いあいだ、AIの文はAIの文だと思っていました。ところが2026年1月、AIに書かせたLPの文章を読んで驚きました。僕の言い回しが入っていたのです。そこまでに、3日ほどの準備が必要でした。この記事では、その経緯と、自分の材料をAIに渡すための手順を書きます。

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器はそろっても、中身が追いつかなかった

僕が使っているゴーハイレベルは、言ってみれば器です。プラットフォームとしてはそろっているのですが、中に入れる文章や動画は自分で作らないといけません。道具がそろっているほど、中身作りで苦労していました。

困っていたのは、主に2つです。1つは、ブログを書いても、それをSNS向けに使い回すのが手作業だったこと。もう1つは、AIに頼むたびに「こういう調子で、こういう読者に」と指示を書き直すのが大変だったことです。それまで色々な物をEvernoteにためてはいましたが、AIに読ませる形にはなっていませんでした。

自分の書いた物と本を、1か所に集めた

そこで始めたのが、Obsidianをセカンドブレインとして使うことでした。残しておきたい物を、全部ローカルのMDファイルとして入れておけば、AIに読ませられます。

入れたのは、自分がこれまで書いてきた物と、スキャンした本です。ここで先に分かって大きかったのが、スキャンした本のテキストは、拡張子をmdに直すだけで放り込めるということでした。難しい変換は要らず、ファイル名の最後を変えるだけです。これで材料が一気に増えました。

ただ、仕組み全体の準備は簡単ではありませんでした。3日ほど研究して、やっと動く形になりました。

LPの文に、僕の言い回しが入っていた

準備ができたところで、Antigravityに、解体業向けのゴーハイレベルのLP文を書かせてみました。出てきた文章は、ただのAIの文ではありませんでした。読むと、僕がふだん使う言い回しが入っています。そのときの言葉は「すごくない?しかも自分の文体とか」でした。

翌日には、Obsidianの中身を使って、資料を自分の口調で作らせ始めました。頼んだときの言い方は「AI口調じゃなくて自分口調、自分文体に」です。1〜2時間話して学習させた情報と合わせれば、メルマガやLP、動画まで回せる見込みが立ちました。他人のコンテンツ10個分と自分の一次情報を混ぜて、オリジナルのコンテンツを作れる見込みも見えてきました。

自分の材料をAIに渡す手順

ここからは、同じことを自分の会社で試すための手順です。道具の画面や設定は版によって変わるので、考え方を中心に書きます。

1. 自分が書いてきた物を集める

メール、ブログ、社内向けの資料、話した内容の書き起こしなど、自分の言葉で書かれた物を集めます。最初から量を求めなくて大丈夫です。数本でも、自分の言い回しが出ている物を選ぶほうが役に立ちます。

2. 1つのフォルダに、文字のファイルとして置く

集めた物を、パソコンの中の1つのフォルダにまとめます。ワープロの形式のままより、文字だけのファイルにしておくと、AIが読みやすくなります。僕はObsidianを使いましたが、大事なのは「1か所にまとまっていること」です。

3. スキャンした本の文字も入れる

手元の本をスキャンして文字にしてある場合は、そのテキストもフォルダに入れます。僕の場合は、拡張子をmdに直すだけで入れられました。

4. AIに読ませてから、文体を指定して頼む

AIにフォルダの中身を読ませたうえで、「この文章の調子で書いて」と頼みます。読者と目的も一言添えると、出てくる文がぶれにくくなります。例えば「解体業の社長向けのLPの文を、僕の文体で」のように書きます。

5. 出てきた文を、自分で読み比べる

出てきた文を、自分の過去の文と並べて読みます。言い回しが違うところがあれば、その部分を指して直してもらいます。このやり取り自体も、次からの材料になります。

集める前に、気をつけること

材料を集めるときに、2つだけ気をつけてください。

1つ目は、お客様の情報です。メールや資料には、お客様の名前や連絡先が入っていることがよくあります。AIに読ませる前に、そうした部分を外すか、お客様の情報が入っていない物だけを選んでください。

2つ目は、本の扱いです。スキャンした本は、自分の考えを整えるための材料として使い、本の文章をそのまま外に出す使い方はしないでください。AIが出した文に、本の言い回しがそのまま残っていないかも、公開する前に読んで確かめます。

また、準備でつまずくことは珍しくありません。僕も3日かかりました。止まったら、その画面を撮ってAIに聞けば、たいてい先に進めます。

今から始める社長へ

AIの文が自分らしくないと感じるなら、AIが悪いのではなく、自分の材料を渡していないだけかもしれません。以前の僕も、自分の文章をAIに読ませるという発想がありませんでした。

最初の一歩は、自分が書いてきた物を1か所に集めることです。準備に何日かかっても、そこで書き方の土台が変わります。自分の言葉で書かれた文章は、読む人にも伝わりやすくなるはずです。

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この記事を書いた人

(株)トレジャーハンティング、アイ・シー・エス通商(株)、(株)ヒミコ代表取締役。15年以上、自社のネット集客を手掛けてきた実績をもとに、ネット集客コンサルティングを行ってきた。現在、GoHighLevelを使ったGoogleマップレビュー代行を中心に活動している。

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