お客様に、同じ説明を何度もしていませんか。動画にすれば楽になると思っても、撮影も編集もできない。顔を出すのは嫌で、声にも自信が無い。1本作るのに何日もかかりそうで、手が出ないままになっている。この記事では、よく聞かれる質問1つを、顔も声も出さずに3分の解説動画にするまでを、60分で試せる手順にして書きます。
10時間の講座に2週間かかった頃
2025年9月、僕は人に、AIで電子書籍を書いて10時間の講座を作った、と話していました。ただ、その10時間分の講座の動画を作った時は、2週間かかりました。
12月の講座で、その体験を明かしました。そして、今のAIなら同じような物が5〜10分で作れると、その場で実演しました。同じ月には、店主が出演しなくても、スライドをAIが読み上げる動画を10〜15分で作れる、作るまでの壁が劇的に下がった、とも話しています。本の原稿をAIでスライドにし、原稿とAIの音声を付けて、ほぼ手間なしで解説動画にする流れも、打合せで見せました。
顔は一度も出していません。2025年11月に開いたZoomのセミナーでも、説明の動画はAIの音声とスライドだけでした。
うまくいかなかったところ
つまずきもありました。AIが作るスライド動画は、一部だけ直しにくい。道具ごとに限界がある。この壁については、一緒に仕事をしている方とも、その回り道を共有しました。
それでも、この流れは2026年には毎日の配信になりました。英語の最新のAIの話を日本の経営者に届ける音声番組を、毎日、深夜に台本を作り、朝に音声と動画にして出すしくみです。当時使った読み上げや動画の道具は、今は種類が増えています。けれど、やり方の順番は今も同じです。
3分の解説動画を作る手順
ここからは、自社の「よく聞かれる質問」1つを動画にする手順です。道具の画面は日々変わるので、順番と考え方を中心に書きます。
1. 質問を1つ選び、AIに原稿を作らせる
お客様によく聞かれる質問を1つだけ選びます。次に、AIエージェントに原稿を頼みます。自社の資料やメモ(僕はこれを第2の脳と呼んでいます)を読ませてから頼むと、自社の言葉で書いてくれます。頼み方は、次の型がそのまま使えます。
- 第2の脳を読んで、「(よく聞かれる質問)」に答える3分の動画の原稿を作って
- 話し言葉で、600〜900字
- 最初の1文で、見る人の困りごとを言う
- 答えは3つまで
- 最後に「次にやること」を1つ
- 第2の脳に無い数字や実績は書かない
- 段落ごとに、スライド1枚分の見出しも付けて
できた原稿は、声に出して読んで直します。4段の中で一番大事なのが、この原稿です。原稿が良ければ、声と絵はあとから何度でも作り直せます。
2. 段落ごとにスライドを1枚作る
原稿の段落ごとに1枚、全部で6〜8枚にします。PowerPointやGoogleスライドで、AIに下書きさせてから手で直すと早く進みます。自分で作ってもかまいません。
3. 原稿を読み上げて声にする
原稿を読み上げの道具で声にします。スライドの道具に読み上げの機能があれば、それを使ってもよいです。自分の声で録ってもかまいません。AIの声は、顔も声も出したくない人のための選択肢です。
4. スライドと声を合わせて書き出す
動画編集の道具か、スライドの道具の「動画として書き出す」機能で、スライドと声を1本の動画ファイルにします。最後に自分で通して見て、聞き取りにくい言葉を直します。顔を出さない3分の動画が1本、自分のパソコンにあれば完成です。どこかに出すかは、別に決めればよいです。
気をつけること
読み上げの声には、使い方の決まりがあります。商用で使えるか、表示が要るか。使う前に確かめておきます。
つまずいた時は、次の直し方を試してください。
- AIの声が漢字の読みを間違える時は、原稿の中でその言葉をひらがなにする。読みの辞書がある道具なら登録する
- スライドの一部だけ直せない時は、GoogleスライドかPowerPointで開いて手で直す
- 声とスライドがずれる時は、スライド1枚に原稿の1段落、とそろえ直す
- 長くなりすぎる時は、答えを3つから1つに減らし、残りは別の動画にする
作ったのに出すのが怖い時は、まず社内か、1人のお客様に見てもらうところから始めます。出す場所と出し方は、その次に決めればよいことです。
今から始める社長へ
10時間の講座に2週間かけていた頃の僕は、動画は撮影と編集の仕事だと思っていました。実際に大事だったのは、カメラでも声でもなく、1つの質問への答えを書いた原稿でした。
原稿さえあれば、スライドも声も、あとから何度でも作り直せます。顔を出すかどうか、自分の声にするかどうかは、作り始めてから決めても遅くありません。
いきなりたくさん作らなくてかまいません。今週、お客様に一番よく聞かれた質問を1つ思い出して、AIに原稿を頼んでみてください。毎週1本ずつ増やしていけば、同じ説明を何度もする時間が、少しずつ動画に置き換わっていきます。
この記事の段取りを、自分の会社で回せるようにしたい方へ
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