地方の物件は「徒歩何分」では伝わらない——距離と行き方を載せる項目の作り方

都市の物件資料は、駅から徒歩何分で、おおよその魅力が伝わります。地方の物件は、そうはいきません。最寄り駅まで車で20分、スーパーまで車で10分、冬は道が凍る。買い手が知りたいのは、こうした「暮らしの動き方」です。

ところが、マイソクの書式は、都市の物件を前提に作られていることが多く、地方の物件の魅力が、資料から抜け落ちがちです。この記事では、地方の物件で、載せる項目をどう増やすかをお伝えします。

目次

徒歩の分数は、決まりに沿って計算する

マイソクの交通の欄の徒歩の分数は、道のり80メートルを1分として、端数を切り上げる計算が一般的です。この計算は、機械に任せると、どの物件も同じ物差しで出ます(マイソクの下書きの記事でも書きました)。

ただし、地方の物件は、駅まで歩く人がほとんどいない場所にあります。徒歩の分数だけでは、実際の暮らしは伝わりません。

車での行き方を、3つの距離で示す

地方の物件は、最初から車を前提にして、次の3つを載せます。

  • 日常の買い物:スーパーやコンビニまで、車で何分か
  • 通勤・通学:最寄り駅や学校、勤務先になりそうな中心部まで、車で何分か
  • 緊急のとき:病院、消防署の出張所までの距離

数字は、道のりから概算の目安にし、「目安」と書き添えます。実際の所要時間は、時間帯と季節で変わるからです。

季節ごとの条件を、1行足す

雪の多い地域では、冬の除雪の条件が、暮らしを大きく左右します。前面の道路が除雪される道か、私道か、駐車場から玄関までの距離はどうか。この1行があるだけで、問い合わせの質が変わります。

雪以外にも、ハザードマップの区域、川や山に近い場所の注意、鳥獣の出没など、地域ごとの項目があります。これらは、市区町村の公開資料から調べ、出典を付けて載せます。自社の印象で書かないことが、信頼につながります。

写真は、環境を写す枠を足す

都市の物件は、外観・室内・水回りの写真で足ります。地方の物件は、そこに、次の枠を足します。

  • 前面道路の向きと幅が分かる写真
  • 周辺の景色(窓から見える風景、隣の敷地との距離)
  • 駐車場と、玄関までの動線

写真が足りなければ、足りない枠を「撮影が必要な一覧」に出します。AIが、元資料の写真を見て、枠ごとに埋まっているかを数えられます。

まわりの環境の一言は、出典から書く

「自然豊かな環境です」のような言い方は、どの物件にも当てはまってしまいます。AIに下書きをさせるときは、指示に、使ってよい出典(自治体の公開資料、地図上の施設の情報など)を入れ、出典のない形容を書かせないようにします。

出典があれば、「最寄りのスーパーまで約3キロ(地図上の道のり)」のような、確かめられる文が書けます。

AIが下書きして、人が現地の感覚を足す

下書きの段階で、AIが得意なのは、元資料から項目を埋めることと、距離の計算です。足りないのは、現地を歩いた人にしか書けない一言です。

「夕方に、ここから山が赤く見えます」のような、現地の人が書く1文を、資料の最後に足せる欄を作っておきます。AIが書いた下書きと、人が足した1文を並べると、資料の温度が変わります。

資料を作る前に、現地で見ておくこと

地方の物件は、資料だけでは分からないことが多くあります。担当者が現地に行ったときに、見ておく点を、チェックの一覧にしておくと、資料の質がそろいます。たとえば、前面の道路の幅と、すれ違えるかどうか。冬の日当たり。隣の敷地との境目の様子。電波の入り具合。ごみの出し方と、集積所の場所。

現地で見た内容は、スマートフォンのメモに、箇条書きで残します。あとで、そのメモをAIに渡せば、資料の文章の下書きに入ります。現地の目で見た事実が、資料の中心になり、AIは、それを読みやすい形に整える役目になります。現地に行けない場合は、「現地確認の前の情報です」と、資料に書き添えておくと、買い手も、見る目を合わせられます。

遠方の買い手に、道の様子を伝える

遠方の買い手は、現地に来る前に、道の様子を知りたがります。地図の画面の写真だけでなく、最寄りの駅やインターチェンジから物件までの、車での道のりを、順番に文章で書くと、安心してもらえます。「国道から市道に入り、橋を1つ渡ります。最後の300メートルは、すれ違いにくい幅です」のような書き方です。この文章は、現地で担当者が実際に走って、メモしたものが元になります。AIは、そのメモを、読みやすい順番に整える役目を担います。

私たちの試作の立ち位置

私たちは、物件の資料を作る試作を持っています。架空の物件の20項目を入れると、マイソクと文章の下書きが出る形です(試しのページで見られます)。ただし、地方物件向けの項目(車での距離、季節の条件、環境の写真)は、この記事で整理した段階で、試作には組み込んでいません。

次に読む

地方の物件に付けるよくある質問の作り方は、地方の物件のよくある質問を先に載せる記事で続けます。

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この記事を書いた人

(株)トレジャーハンティング、アイ・シー・エス通商(株)、(株)ヒミコ代表取締役。15年以上、自社のネット集客を手掛けてきた実績をもとに、ネット集客コンサルティングを行ってきた。現在、GoHighLevelを使ったGoogleマップレビュー代行を中心に活動している。

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