AI電話は、通話を録音して文字に起こす使い方が多いです。録音は、聞き間違いを直すのに便利ですが、残し方を決めておかないと、後から困ります。ここでは、一般的な考え方を書きます。個別の判断は、弁護士など専門家にご確認ください。
告げる
録音をするなら、通話の最初に伝えるのが基本です。「品質向上のため、通話を録音しています」のような一言を、名乗りとAIであることの開示と並べて入れます。相手が「録音しないでほしい」と言ったときの扱いも、あらかじめ決めておきます。録音を止める、または人に代わる、のどちらかです。
残す
録音には、住所や電話番号、家族の事情など、個人の情報が入ります。残すときは、次の3つを決めます。
- 誰が聞けるか(人数を絞る)
- どこに置くか(共有フォルダに置きっぱなしにしない)
- 何のために使うか(台本の直し、苦情の確認など。広告に使わない)
文字に起こした記録だけを残し、録音の音声は早めに消す、という分け方もあります。
消す
保存の期間は、使い道から逆算します。台本を直すために聞くなら、1か月程度で足りることが多いです。苦情の確認のために残すなら、もう少し長くなります。期間を決めたら、その日に消す係と、消したことの記録を決めます。決めない録音は、消えずにたまり続けます。
私たちの試験の録音の使い道
自社の検証環境の試験通話(2026年10月3日〜4日)は、両側の声を録音して残しています。使い道は、台本の直しの確認と、仕組みを説明する動画の2つに決めました。1分27秒の説明動画は試験通話の録音をそのまま使い、相手役は合成音声にしています。
それでも、別の試験の録音には、AIが名乗る会社の名前が入っていました。社外へ出すなら、その場面を差し替えるかを決める項目として残しています。録音を作ったときの目的と、あとで使いたくなった目的がずれる場面は、試験の段階でも起きます。使い道は、録る前に書いておくのが安全です。
外に出すとき
録音を、AIサービスの会社や外注先に渡す場合は、その会社の取り扱いも確認の対象になります。契約書や利用規約に、保存期間や使い道が書いてあるかを見ます。
台本に入れる一言の例
録音の告知は、短く、最初に言います。たとえば「こちらは○○のAI電話受付です。内容の確認のため、通話を録音しています。ご了承いただけますか」のような形です。長い説明を付けると、相手が構えてしまいます。詳しい取り扱いは、会社のホームページに書いておき、聞かれたら案内できるようにします。
記録の持ち出しに気をつける
録音や文字の記録を、個人のパソコンや私用のスマートフォンに写して持ち帰らない、という社内の決まりも、あわせて作ります。便利さのために置き場が増えると、どこに何があるかが分からなくなり、消し忘れが起きます。置き場は、会社で決めた1か所だけにします。
専門家への確認
法律の細かい線は、業種や使い方で変わります。この記事は一般論です。実際に使う前に、台本と保存の決まりを、専門家に見てもらってください。試しの通話の進め方はAIに電話番を任せる前に、声と応答の速さを測る話にあります。
AI電話を、自分の会社の業務に合わせて試したい方へ
電話の受付や折り返しをAIに任せる前に、何を任せて何を人が持つかを決める。問い合わせの受け口から記録まで、小さな営業導線を自分の手で作る実務講座を開いています。オンラインで30分の無料個別相談から始められます。
運営: 株式会社トレジャーハンティング