昔スキャンした本や、途中で止まった資料が、パソコンの奥で眠っていませんか。僕にもありました。十数年前、事務所の移転のときに裁断してスキャンした本です。粗すぎてあまり使えず、そのまま眠らせていました。その本が2026年に入って、AIと組み合わせたことで、記事の材料として生き返りました。この記事では、その経緯と、眠っている材料を掘り起こすための手順を書きます。
裁断してスキャンしたのに、使えなかった
事務所を移転したとき、持っていけない本がありました。そこで、その本を裁断してスキャンしました。
ところが、出来上がったデータは粗すぎて、あまり使えませんでした。その後も、本をPDFにしてAIに読ませることはありました。ただ、一度読ませて終わりで、仕組みにまではなりませんでした。
僕には、十数年来ずっとやりたかったことがあります。本のネタと自分の体験を混ぜて、本やブログを書くことです。頭の中にはあるのに、形にできないまま、材料だけが手元にたまっていきました。
2つの道具の組み合わせで、構想がつながった
転機は2026年1月です。ObsidianとAntigravityを組み合わせて使い始めたとき、昔の構想とつながりました。そのときの僕は「ずっとこういうことがやりたいなと思ってて」と話しています。
道具を1つ足したから動いたのではありません。材料を置く場所と、そこを読んで書く道具が組み合わさったことで、止まっていた構想が動き出した感覚でした。
2月に入ると、本のネタと自分の体験を混ぜて記事を自動で書く形が、実際に回り始めました。まさに自分がやりたかったことが実現した、という気持ちでした。
読み切れていない本で、自分が勉強になる
意外だったのは、読み切れていない本の内容まで記事に入っていたことです。積んだままだった本の中身が、自分の体験と混ざって出てくる。出てきた記事を自分で読んで、勉強になるほどでした。
さらに、インタビューに答えるだけで、ブログ記事や動画のネタが作れる見込みも立ちました。書く作業の入り口が、キーボードに向かうことから、話すことへ移ってきたのです。
眠っている材料を掘り起こす手順
ここからは、同じことを自分の会社で試すための手順です。道具の画面や設定は版によって変わるので、考え方を中心に書きます。
1. 昔やりたかったことを1行で書き出す
最初に、材料ではなく目的を書きます。僕の場合は「本のネタと自分の体験を混ぜて、本やブログを書く」でした。目的が1行あると、どの材料を掘り起こすかを選びやすくなります。
2. 材料がどこに眠っているかを書き出す
次に、材料の在り処を一覧にします。スキャンした本、昔のPDF、書きかけのメモ、過去の講座の資料、話した内容の書き起こしなどです。外付けのディスクやクラウドの奥に入っている物も、場所だけ書いておきます。この段階では、中身を整理しなくて大丈夫です。
3. 1つのフォルダに集めて、読める形か確かめる
書き出した物を、パソコンの中の1つのフォルダに集めます。開いてみて、文字として読めるかを確かめます。僕の最初のスキャンのように、粗くて読みにくい物もあります。最初は読める物から使い、読めない物は後回しで構いません。
4. 本のネタと自分の体験を混ぜるように頼む
AIにフォルダの中身を読ませたうえで、本のネタと自分の体験を組み合わせて記事にするよう頼みます。自分の体験の部分は、書き言葉でなくて大丈夫です。質問に答える形で話した内容を書き起こせば、それが体験の材料になります。頼むときは、読者と目的も一言添えます。例えば「この本のネタと、僕が話した体験を混ぜて、中小企業の社長向けのブログ記事にして」のように書くと、出てくる記事の向きがそろいやすくなります。
5. 出てきた記事を、まず自分が読む
出てきた記事は、公開する前に自分で読みます。僕は、ここで読み切れていなかった本の中身に出会いました。同時に、自分の体験として書かれている部分が事実どおりかを確かめます。
使う前に気をつけること
材料を掘り起こすときに、2つ気をつけてください。
1つ目は、本の文章の扱いです。スキャンした本は、自分の考えを広げるための材料として使います。本の文章がそのまま記事に残っていないか、公開する前に読んで確かめてください。
2つ目は、古い資料に入っている情報です。昔の資料やメモには、お客様の名前や連絡先が入っていることがあります。AIに読ませる前に、そうした部分を外すか、入っていない物だけを選びます。
また、最初から全部の材料を集めようとすると、そこで止まりがちです。数冊の本と、自分の話の書き起こし1本から始めて、回る形ができてから材料を足していくほうが続きます。
今から始める社長へ
昔やって途中で止まったことは、失敗ではなく、材料の貯金かもしれません。以前の僕も、裁断した本を眠らせたままでした。
いきなり全部を整理しようとしなくて大丈夫です。まずは、昔やりたかったことを1行書き出し、その材料がどこに眠っているかを確かめる。そこから始めれば十分です。手元に眠っている資料があるなら、捨てる前に、AIに読ませる場所を作ってみてください。
この記事の段取りを、自分の会社で回せるようにしたい方へ
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