自社のホームページが古いのに、自分では直せない。制作会社に頼むと時間がかかる。「こんな感じにしたい」という思いはあるのに、言葉で伝えると、出来上がりが違う。営業でお客様に提案するときも、見せられる見本が手元に無い。この記事では、打合せの前にAIでホームページの見本を作らせ、3つの案を見比べて選ぶまでを、30分で試せる手順にして書きます。
打合せの前に、もう見本がある
2025年7月の商談で、僕はAIに作らせたサンプルのページを見せました。そして、AIが書いたページの中身を顧客管理の道具に貼るだけでページになる、と実演しました。翌日の商談では、AIに「美容室のホームページを作って」と言うだけでできたページを見せています。同じ月、Googleの新しい道具で、その場で画面の試作を作らせたときは、正直驚きました。
11月、解体業のお客様向けのセミナーでは、業種と基本の情報を渡せば、会社案内くらいのホームページが3〜5分でできると紹介しました。
いちばん大きかったのは12月です。一緒に仕事をしている方が、打合せの前に見本を作って見せる売り方に共感してくれました。以前は「意味が分からない」と言われていたやり方です。AIで作る手間が下がったので、話が通じるようになりました。その月の暮れには、AIで見本を10通り作り、試しのページで広告を出し、一番成果が出た物を正式にデザインする、という案を録音に吹き込み続けていました。ホームページの営業を根本から変える案だと思ったからです。
当時はManusやGemini CLIなどを使っていました。今はAIエージェント1本で同じことができます。
見本を作ることと、公開することは別の仕事
つまずきもありました。AIに作らせたページを公開しようとしたら、ページの住所(ドメイン)を決めていなかったので、公開できなかったのです。
ここで分かったのは、見本を作る仕事と、公開する仕事は別だということです。AIエージェントに頼むと、ホームページの見本を1つのファイル(拡張子が .html)で作ってくれます。そのファイルをダブルクリックすると、ブラウザで開いて見られます。ネットに公開されるわけではなく、自分のパソコンの中だけで見るものです。公開するには、置き場所と住所が要ります。それは、見本が決まってから考えれば十分です。
見本を3案作って選ぶ手順
ここからは、自社の見本を作るための手順です。道具の画面は日々変わるので、考え方を中心に書きます。
1. 誰に、何をしてほしいかを1行ずつ書く
最初に、紙かメモに2行だけ書きます。1行目は、見る人です。誰が、何に困ってホームページを見に来るのか。2行目は、見た人にしてほしいことです。電話、問い合わせ、来店の予約など、1つに絞ります。この2行が無いまま頼むと、きれいだけれど誰にも刺さらない見本になりがちです。
2. 型にそって、3つの案を頼む
AIエージェントには、次のように頼みます。
- 会社のことをまとめた資料を読んで、うちのホームページの見本を1枚のHTMLファイルで作って
- 見る人と、見た人にしてほしいことは、手順1の2行
- 入れる中身は、強み3つ・お客様の声・会社の情報
- スマホで見てもくずれないように
- 資料に書いていない実績や数字は作らないで
- 案はA・B・Cの3つ。見出しと色の雰囲気を変えて、3つのファイルに
1案だけだと、良いか悪いかを判断しにくくなります。3案あると、比べることで自分の好みがはっきりします。
3. 3つをブラウザで開いて見比べる
できた3つのファイルを、それぞれブラウザで開きます。開いたら文字だらけの画面が出た場合は、メモ帳などで開いています。ファイルを右クリックして「プログラムから開く」からブラウザを選んでください。
4. 一番良い案に、直しを3つまで頼む
選んだ案に、直してほしい所を3つまで伝えます。一度にたくさん頼むより、3つに絞ったほうが、直った所を自分の目で確かめやすくなります。写真を入れたいときは、写真のファイルを見本と同じフォルダに入れてから、名前で「この写真を使って」と頼みます。
5. スマホの幅でも見て、人に見せる
ブラウザの窓を細くして、スマホの幅でもくずれていないかを見ます。最後に、社員か家族に見せて、何の会社か5秒で分かったかを聞きます。自分では分かっているつもりでも、初めて見る人の感想で直す所が見えてきます。
気をつけること
知らない実績や数字が入っていたら、資料に無い数字は全部消させます。お客様の声も、本当にもらった物だけを使います。見本でも、事実でない言葉を残さないことが大切です。
もう1つは、見本ができると「これを公開して」と頼みたくなることです。公開は別の仕事です。今使っているホームページの道具や制作会社に、この見本を渡すところまでで十分です。言葉だけで伝えるより、見本を1枚見せるほうが、出来上がりのずれはずっと小さくなります。
今から始める社長へ
ホームページの見本は、作る手間が下がったことで、打合せの前に用意できるものになりました。以前は意味が分からないと言われたやり方が、今は話の通じるやり方になっています。
上手なデザインの知識は要りません。誰に、何をしてほしいか。この2行を書けば、AIに頼む準備はできています。まずは自分のパソコンの中に、直しの済んだ見本を1つ作ってみてください。
この記事の段取りを、自分の会社で回せるようにしたい方へ
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