AIにスライドを作らせたら、たたき台は一気にできた。でも、文字を一つ変えたいだけなのに、何度頼んでも思った場所が直らない。そんなもどかしさを感じたことはありませんか。当時の僕も、まさにここで止まっていました。この記事では、その悩みが消えたきっかけと、今日から試せる仕上げの手順を書きます。
「ここだけ直して」が通じなかった頃
AIにスライドを頼むと、構成も見出しもそれらしく並んだものが、すぐにできあがります。困ったのは、そのあとです。
この一枚の表現だけ変えたい。この見出しの文字だけ直したい。そう思って「ここだけ直して」と頼んでも、直らない。直したい場所に、手が届かない。何度頼み直しても、思ったとおりにならないことが続きました。
当時の僕は、この感覚をこう言っていました。「足が痒いのに靴の上から足をかいてる」かゆいところははっきり分かっているのに、そこに直接触れない。たたき台ができる速さに比べて、最後の小さな直しにかかる手間が釣り合っていませんでした。
Googleスライドに変換してみた日
転機は、AIが作ったスライドをGoogleスライドに変換してみたことです。変換してしまえば、あとは普段どおり、自分の手で直せます。文字を一つ変える。言い回しを少し整える。AIに頼んでいたときはあれほど苦労した直しが、自分で触るとすぐに終わりました。
このとき分かったのは、ピンポイントの修正は、AIに頼むより自分で触ったほうが早いということです。AIが悪いわけではありません。細かい一点の直しを言葉だけで伝えるのは、人に頼む場合でも難しいものです。直接触れる形に移せば、その難しさ自体がなくなりました。
作るのはAI、仕上げは人と分けた
そこから、役割をはっきり分けました。生成は、丸ごとAIに任せる。仕上げは、編集できる形式に移してから、人が直す。
AIに全部をやらせようとしないだけで、気持ちがずいぶん楽になりました。こうして、AIの作ったスライドを、人前に出せる品質まで自分で仕上げられるようになりました。たたき台で終わらせず、最後まで使い切れるようになったのです。
今日から試せる仕上げの手順
ここからは、同じ分け方を自分の仕事で試すための手順です。AIの道具ごとに出し方や画面は違い、日々変わるので、考え方を中心に書きます。
1. 全体の生成はAIにまとめて頼む
まず、スライドの全体をAIに作ってもらいます。このとき、細部の言い回しまで完璧を求めなくて大丈夫です。目的、聞き手、枚数の目安、入れたい話の順番などを伝えて、たたき台を出してもらうところまでをAIの仕事にします。
2. 直したい点は、頼み直す前に書き出す
たたき台を見て、気になる点をメモに書き出します。構成そのものを変えたいのか、文字や表現の一点を直したいのかを分けておきます。構成の組み替えのような大きな直しはAIに頼み、文字一つの直しは自分でやる。この仕分けを先にしておくと、頼み直しの往復が減ります。
3. 編集できる形に移す
次に、スライドを自分で触れる形に移します。僕の場合は、Googleスライドに変換しました。AIの道具によっては、PowerPointの形式で保存できるものや、Googleスライドへ書き出せるものがあります。保存したファイルをGoogleドライブに置いて開く、というように、普段使っている編集の道具で開ける形にするのが目的です。どの形で出せるかは道具ごとに違うので、分からなければ、その画面を見せてAIに聞いてみてください。
4. 細部は自分の手で直す
編集できる形で開いたら、書き出しておいた一点の直しを自分で入れます。文字を変える、言い回しを整える、順番を少し入れ替える。言葉で伝えて何度も頼み直すより、自分で触るほうが早く終わることが多いはずです。
5. 仕上がった形を見て、次の頼み方を考える
仕上がったら、もう一度全体を通して見ます。毎回同じところを直しているなら、次にAIへ頼むときの伝え方に足しておきます。そうすると、たたき台の段階で直す点が少しずつ減っていきます。
気をつけること
1つ目は、全部を手で直そうとしないことです。細かい直しが手でできるようになると、今度は大きな組み替えまで自分でやりたくなります。構成から作り直すような大きな直しは、AIに頼んだほうが早い場面もあります。大きな直しはAI、一点の直しは人、という線を持っておくと迷いません。
2つ目は、変換したあとの見た目を確かめることです。形式を移すと、文字の大きさや配置がずれることがあります。人前に出す前に、一枚ずつ目で見て確かめてください。
3つ目は、スライドに載せる中身です。お客様の名前や社内の数字を入れて作らせる場合は、外のサービスに何を渡してよいかを先に決めておくと安心です。
今から始める社長へ
AIに細かい直しを頼み続けて疲れているなら、考え方を少し変えてみてください。AIに任せるところと、自分の手を入れるところ。この二つの間に、先に線を引いておくことが要です。たたき台はAIに出してもらい、細かい直しは自分で触れる形に移してから入れる。そう決めておくだけで、頼み直しに使っていた時間がかなり減るはずです。
当時の僕も、靴の上から足をかいていました。いちばんの近道は、直接触れる形に移すことでした。AIに頼み続けるか、自分で触るか。迷ったら、まず自分で触れる形に移せるかを考えてみてください。
この記事の段取りを、自分の会社で回せるようにしたい方へ
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