作業の様子の写真を載せるとき、同意をどう取るか

事業所のホームページやお便りに、作業の様子の写真を載せたい。そう考える管理者の方は多いと思います。文章だけでは伝わらない事業所の雰囲気が、写真1枚で伝わることがあるからです。

けれど、利用者さんが写った写真を載せるには、丁寧な扱いが欠かせません。私は、写真を載せる前に、同意の取り方と写し方の決まりを事業所で整えておくことをすすめています。

目次

写真は、雰囲気を伝える

利用を考えている方にとって、事業所の雰囲気は大きな判断の材料です。明るい作業場か、落ち着いた雰囲気か、職員と利用者さんはどんなふうに過ごしているのか。

写真があると、こうしたことが一目で伝わります。見学に来る前の不安を和らげる助けにもなります。

同意は、書面でとる

利用者さんの写真を載せるときは、必ず同意をとります。口頭で「いいですよ」と言われただけでは、あとで行き違いが起きることがあります。同意は、書面でとっておきます。

同意の書面には、次のことを書いておきます。

  • 写真をどこに載せるのか(ホームページ、お便り、事業所内の掲示など)
  • 顔が写ることがあるか
  • 名前を一緒に載せるかどうか
  • いつでも取り下げを申し出られること

載せる場所ごとに、同意するかどうかを選べるようにしておくと、ご本人も判断しやすくなります。事業所の中の掲示はよいが、ホームページは困る、という方もいるからです。

ご本人の気持ちを大切にする

同意をとるときに大切なのは、ご本人の気持ちです。ご家族が同意していても、ご本人が嫌がっている場合は載せません。

また、同意の書面にサインをしてもらっても、その日の気分で写真を撮られたくないこともあります。撮る前には、その場でもう1度声をかけて、嫌がる様子があれば撮らないようにします。

顔の写らない写し方を工夫する

同意がとれていても、できるだけ顔の写らない写し方を工夫します。作業をしている手元、後ろ姿、作業場の全体を遠くから写した写真。こうした写真でも、雰囲気は十分に伝わります。

顔の写らない写真を中心にしておけば、同意の範囲で迷うことも少なくなります。

写り込みに気をつける

写真を撮るときは、写り込みにも気をつけます。同意をとっていない利用者さんが後ろに写っていないか。名札や書類、ホワイトボードの予定表など、個人の情報がわかるものが写っていないか。

載せる前に、別の職員が写真を見て確かめる流れにしておくと、見落としが減ります。

同意の記録を、一覧にしておく

誰がどの範囲で同意しているのかは、一覧にしておきます。写真を載せようとするたびに、書面の束を探すのは大変です。

一覧があれば、写真を選ぶときに、写っている方の同意の範囲をすぐに確かめられます。同意の内容が変わったら、一覧もすぐに直します。

写真を撮る係を決める

写真は、決まった職員が撮るようにしておくと、扱いがそろいます。どの職員も自由に撮ってよいことにすると、同意をとっていない方を撮ってしまったり、職員の個人の携帯電話に写真が残ったりしがちです。

撮るのは事業所の機器だけにする、撮った写真は決まった場所に移して個人の機器には残さない、といった決まりもあわせて作っておきます。

古い写真を、ときどき見直す

ホームページに載せた写真は、長く載せたままになりがちです。すでに利用を終えた方の写真が、何年も載ったままになっていることもあります。

年に1度か2度、載せている写真を見直す日を決めておきます。利用を終えた方の写真は外す、作業場の様子が変わっていれば新しい写真に替える。写真が新しいと、事業所の今の雰囲気が正しく伝わります。

取り下げの申し出には、すぐ応じる

写真を載せたあとで、取り下げを申し出られることもあります。そのときは、すぐに応じます。理由を尋ねる必要はありません。

ホームページの写真はすぐに外し、お便りのように配ったあとのものは、次の号から載せないようにします。取り下げにすぐ応じてもらえるとわかっていれば、ご本人も安心して同意できます。

まとめ

作業の様子の写真は、事業所の雰囲気を伝える力があります。載せるときは、書面で同意をとり、載せる場所ごとに選べるようにする。ご本人の気持ちを大切にし、顔の写らない写し方を工夫する。写り込みに気をつけ、同意の記録を一覧にし、取り下げにはすぐ応じる。この決まりを整えておけば、安心して写真を使えるようになります。

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この記事を書いた人

(株)トレジャーハンティング、アイ・シー・エス通商(株)、(株)ヒミコ代表取締役。15年以上、自社のネット集客を手掛けてきた実績をもとに、ネット集客コンサルティングを行ってきた。現在、GoHighLevelを使ったGoogleマップレビュー代行を中心に活動している。

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